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末式ーsuesikiー

舞台人タレント・末武太が発信する広島名産blog
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映画『エルネスト』に出た感想。ほぼエキストラですけど?

それは突然やって来ました。

知らない人からの電話。

基本的には出ますよ。

 

拒否しないタイプです。

出ると映画関係者とな。

 

案件は阪本順治監督の新作で

出演者を探してる、と。

ざっくり言うとそんな内容。

 

どうして私に?

どうやらフィルムコミッションが

私を紹介してくれたらしい。

 

つきましては一度お会いできませんか、と。

会いますよ、と。

 

会った先は喫茶店ですよ、と。

スタッフが3名いらっしゃいましたよ、と。

家庭用ビデオ持ってましたよ、と。

いきなり撮影始めましたよ、と。

 

まさかここでオーディションとは。

驚きましたよ、と。

でもやりましたよ、私。

 

この映像を阪本監督に見せるそうで。

結局見せたかどうかわかりませんが。

記者役を頂きました。

 

作品は『エルネスト』

オダギリジョー主演。

 

エルネストとはチェ・ゲバラの名前。

エルネスト・チェ・ゲバラです。

 

かつて広島に来てたんです、ゲバラ。

でもまだ無名に近い存在で、ゲバラ。

記者たちは関心を示しませんわな。

 

取材しても意味ないんじゃないの?

どーなの、実際の所?

そんな問答を繰り広げる記者室。

そこに出てます、私。

 

冒頭10分までには出てたかな?

それ以降はオダギリジョー演じる

フレディ前村氏の話です。

 

なのでこの映画はオダギリジョーが

ほぼ8割を占めてます。

 

冒頭以降はどこを切り取っても

オダギリジョーが出ていると言っても

過言ではありません。

 

かっこいいし、画になるから飽きません。

その前に物語が興味深いので飽きません。

 

ジョーさんはスペイン語も

流暢に話されてます。

どこで覚えたんですか?

努力で会得できるものなんですか?

 

本人に聞く事は出来ません。

ちなみに同じカメラに

収まる事はありませんでした。

 

なのでお会いする事もありませんでした。

 

クランクイン数日前、

衣装合わせの為、

呼び出された場所へ向かいます。

するとスタッフに紹介されます。

結構な人数がいるんだもん。

緊張するやんかー。

 

そして現れました、阪本順治監督です。

おぉテレビで見た人だぁ〜。

『顔』の人だぁ〜。

『団地』の人だぁ〜。

 

驚く事に阪本監督は私と

マンツーマンで

この記者に対する思いを

語ってくれました。

ドキドキしたなぁ。

 

さてさて撮影当日。

場所は広島県庁でした。

 

県政記者室にて朝の会議でのシーン。

放送局や記者が集まって話し合いです。

 

阪本監督の特徴

現場でアドリブを入れまくる。

 

台本だけ読むと、

ドア開けて皆んな入って来て

椅子に座って会議する。

そんなシーンです。

 

阪本監督、動きます。

私を指差し、

 

「君ね、トイレに行きたくて

行こうとするけど矢口(キーとなる方)が

入って来るからしぶしぶ椅子に戻る、て

事にしよう!」

 

おぉ!阪本演出受けたどー!

 

テストして、いよいよ本番です。

 

よーい、スタート!

 

トイレに行きたくなる私。

ドアを開けて出ようとすると

矢口が入って来て鉢合わせ。

 

カーーーット!

 

ここで阪本監督から生涯忘れられない

一言をありがたく頂きました。

 

それは、、、

 

「君ね、喜劇色は要らない」

 

ガツーンと来ましたねー。

テストでは遠慮してた私の衝動が

つい、本番で出てしまったんですな。

そこを監督は見逃しませんでした。

 

結局テイク2〜4回は撮ったと思います。

普通にやるって難しいね。

 

阪本監督の特徴

自らが現場の雰囲気を作っていく。

 

さて続いては。

いよいよ台詞の部分です。

でもなんだか記者室の雰囲気が

出てない。

そうだ、タバコの煙が足りないんだ。

 

当時は今と違って当たり前のように

ガンガンタバコ吸ってたと思うんだよね。

的な発言があって。確かに。

 

て事で急遽スタッフでタバコを吸う方

出演者で喫煙の方がタバコをくゆらせ

まさに煙い状態を作り出したのでした。

 

その時も率先して煙を吐き出してたのが

何を隠そう阪本監督です。

一気に現場の空気を作っていく、

そんな印象を持ちました。

 

さぁセッティング完了!

私の台詞部分が始まるぅ〜。

 

「団長はどんな人です?」

「少佐ですか。少佐では、たいした話も出ないでしょう」

私に課せられた台詞はこの2つ。

 

私はやかんに入ったお茶を

湯呑みに入れながら喋ります。

 

テストを済ませいよいよ本番。

よーい、スタート!

 

「団長はどんな人です?」

 

カーーーーーット!

 

「君ね、ひとつひとつにアクション付け過ぎるっ」

「はい、すいません」

 

余計な動きを封印しました。

 

よーい、スタート!

 

「少佐ですか。少佐では...」

 

カーーーーーット!

 

「君ね、うなづく度にいちいち首振り要らない」

 

一切の首振りを止めました。

喜劇色の強い私の演技から

色々と削ぎ落としていくと...

 

結局一番自然な動きと喋りに繋がりました。

 

なんだ、そうだったのか!

ありがとう阪本監督♪

 

撮影は1日で終了。

出番は少ないし、拘束時間も短いし、

扱いはエキストラと全然変わんないんだけど。

なぜかわかんないけど、線引きがあるらしく。

 

撮影後、呼ばれまして。

監督から一輪のバラの花を頂きました。

はっきり言っていいですか?

 

「惚れてまうやろーーーー!」

 

阪本組、そりゃスタッフの絆も深いよ。

身をもって実感。

 

阪本順治監督作品好きにも

チェゲバラ好きにもそして、、、

オダギリジョー好きにもたまらない一本。

 

 

| 【映画】 | 03:38 | comments(0) | - | pookmark |