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末式ーsuesikiー

舞台人タレント・末武太が発信する広島名産blog
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【広島名産】映画『ヒナゴン』にエキストラで出た感想

私、広島に来てもう20年以上になります。

大分の田舎から上広て言うんですか?

 

大学時代に映画研究会に入って、

それが縁でなぜか演劇を始めて、

それが縁でテレビとつながって。

 

縁と言うか運もあるんだと思います。

映画に出る事になりました。

その縁と言うのが、

映画のプロデューサーが自分が所属する

演劇を観に来てくださり、

それで声をかけてくれました。

 

広島発映画『ヒナゴン』です。

その昔、比婆郡に今で言うUMAですね。

未確認生物・動物を見たとかで有名になった

『ヒバゴン』あれをモチーフにした作品です。

 

原作者は直木賞作家の重松清。

出演は伊原剛志・井川遥・上島竜兵...他多数。

2005年制作・オール広島ロケ。

 

【それはある夏の日、一本の電話からだった】

 

2005年だから大学は卒業してるね。

当時は演劇をやってました。

ちょうど長期公演が終わって

劇団としての夏休みが取れて。

それで実家の大分に帰ってた時ですわ。

 

当時は携帯は持ってたけど

田舎で圏外だったので

誰とも連絡が取れなくなります。

緊急の用事だったらどうしよう?

仕事の電話が掛かってこないかなぁ?

 

なんて不安はありません。

ただただ

「誰とも連絡取れない状況で...ヤッタぁ!」

と思ってました。

 

特に演劇に携わると結構密にメンバーと

関わるから人付き合いが苦手な

私からしたら心労が凄いのよ(笑)

 

そんな中、のんびりと休暇を過ごしていると

実家の電話が鳴りました。

 

「河村さんて方から電話よ」

母が言います。

 

河村さんは当時所属していた劇団の

代表です。その名は河村竜也。

現在は青年団の若手でやり手で

頑張っています!

当時から役者として

尊敬する一人でもあります。

 

「チッ、何の用やねんっ!」

「とりあえず休ませろや!」

あ、これは心の声です。

 

極めて紳士に電話応対してると思います。

内容としては

「明日、広島に戻って来れるか?」というもの。

 

映画の撮影でどうしても2人必要だと。

台詞があるから演技経験がある人を

必要としてる、と。

 

本心はめんどくさかったけど

こんな経験そうあるものではない!

と奮起して急遽広島に戻る事にしました。

 

【緊張の本番撮影。わずか1行に込めた思いとは!?】

 

翌日、河村氏が運転する車に乗って

2時間以上かけて比婆郡に行きました。

 

冷静に考えると、台詞ありのシーンに

このタイミングで声がかかる、て

どんなスケジュールなん?

 

て思うところなんですが、

そんな余裕を与えないほど現場は

バタバタで助監督が急いでシーンを

確認していました。

 

私らのシーンが間近に迫ってきます。

助監督が来ました。

「シーン○○に出られる方集まってください!」

2人て聞いてたのに5〜6人はいました。

なんじゃ、そりゃ(笑)

 

「じゃ、君この台詞読んでみて」

急に私に振られました。

ドキドキしながらもわずか1行だったので

思い切りやりました。

「君、勢いがあっていいね。じゃ、ここの台詞ね」

シーンの最初に喋る台詞を私にくれました。

 

『マジかっ!やったぁ!』

これは、心の声です。

 

そうやって助監督が

一人一人に台詞を言わせて役を

振り分けていきました。

 

程なくして本番がやって来ました。

シーンとしてはこの映画でもトップクラスに

入るくらい大掛かりなんです。

 

簡単に説明すると町長選に出馬する

伊原さんに対して町民が怒号を飛ばしながら

反対するというシーン。

勢いがないと成立しない重要なシーンです。

 

監督が指示を出し、

助監督が演出をつけていきます。

このシーンの最初の台詞を任されてるのが

何を隠そう私であります。

ことの重要性わかって頂けますかね?

 

ただならぬ緊張感の中

「よーい、スタート!」の声がかかりました。

 

私「おい、いい加減にしろよ!」

町民「...(怒号・わいわいガヤガヤ)!」

正確ではありませんが、そんな台詞だった思います。

ただここは台詞と言うより

大事なのは“勢い”だったようで。

 

監督「う〜ん...違うなぁ。もう一回いこう!」

助監「もう一回いきまーす!」

監督「よーい、スタート!」

私「おい、いい加減にしろよ!」

町民「...(怒号・わいわいガヤガヤ)!!!」

 

監督「ダメダメ!全然町民の勢いがないんだよ!

カメラ回る前から怒号飛ばしてもらわないと!」

少し現場がピリ付きます。

 

監督と助監督が何やら相談した後こんな提案が。

拡声器を持って監督が登場です。

監督「ここはね“勢い”が最も重要でね。

最初に台詞言う君、君の台詞きっかけで

町民のみなさんが怒号を飛ばす、いいね?」

町民の皆さん「はいっ!」

 

統率が取れた雰囲気の中、シーン再開です。

私の中で若干モヤモヤしたのを除いては...

 

監督「いくよ!勢い大事にしてね!まず君台詞!」

私「おい、いい加減しろよ!」

監督「はい、町民の皆さん大声で叫ぶ!」

町民「(怒号・わいわいガヤガヤ)!!!」

監督「はい、カメラ回して!よーい、スタート!」

(町民のわいわいガヤガヤMAX)

監督「オッケー!よかった!」

 

撮り直し1発OKとな。

…ん?これってもしかして???

 

そう、結局私はただの“きっかけ”でしか

ありませんでした。

最初に台詞をもらった時にどや顔してた

自分が恥ずかしくなりました。

 

それに引き換え河村氏はしっかり

町長の胸ぐらを掴んでばっちりと

カメラに収まっていました。

 

映画館でシーンを確認するも

勿論私のシーンはカットされてました。

カットと言うかそもそもフィルムに

記録されてませんからね(笑)

 

河村氏は映画のパンフレットにも

ばっちり写真付きで掲載されてます。

 

これが持ってる人と持ってない人の

差とでも言うんでしょうか。

 

その代わり、こうして時間が経った今、

ネタに出来てることを思うと

決してマイナスではなかったんだろうな、と。

 

【後から知った事ですが...マジですか!?】

 

後日談として。

私に台詞を振ってくれた助監督なんですが。

この後、名監督に出世されました。

あの『全裸監督』や『百円の恋』の監督の

武正晴さんだったのです。

 

そして2枚組の初回封入特典には

横山雄二アナウンサーが監督を務めた

『井川遥-ひと夏の記憶-』

ドキュメンタリーが入ってますが。

現在は取り扱ってないのかな。

なかなかなレア度です。

 

ヒナゴンはいるのかい

いないのかい、どっちなんだい!?

その存在の有無も大事だけど...

本当に大切な事とは???

 

結論、井川遥は可愛いと言う事です。

なんじゃ、そりゃ。

 

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末武太の雑記ブログはお引っ越し。

末武太の日々ブロ

 

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| 【映画】 | 07:07 | comments(0) | - | pookmark |